「干渉しすぎる」と「迎合しすぎる」

――自立を育てるために必要な“ちょうどいい距離感”とは?

子どもが自立していく過程で、親の関わり方はとても大きな意味を持ちます。
ですが、その関わり方が極端になりすぎると、かえって自立を妨げてしまうことがあります。

たとえば――

なんでも口出してしまうパパ・ママさん

「ちゃんと準備した?」

「忘れ物ない?」

「それじゃ絶対失敗するよ」


つい心配で、あれこれ先回りして口を出してしまう。
もちろん、子どもが困らないようにという愛情からの行動ですよね。


でも、これが続くと「失敗しても大丈夫」という経験を奪ってしまい、
最終的には「自分で考えて決められない子」になってしまうこともあります。

自立の第一歩は、「小さな失敗を経験すること」。
それを見守る覚悟と辛抱が、親には必要だと思っています。


子どもに迎合しすぎるパパ・ママさん

逆に、子供の意見に迎合しすぎる場合・・・

この頃はこのようなケースが多いですね。例えば・・・

「本人がそう言ってるから・・・」

「無理に言っても逆効果だし…」

「やりたくないって言っているから」


子どもの意見を尊重するのはもちろん大切です。
でも、すべてを子どもの“好き・嫌い”に任せてしまうと、
選択の基準が “目の前の快・不快” ばかりになってしまうことも( ゚Д゚)

単に「やりたくない、だからしない・・・」

こういうのは、理由が単に ”やりたくない”、”めんどくさい” だけのこともあります。

子どもはまだ、視野も狭く経験も浅いです。
だからこそ、親が少し先の見通しを教えてあげたり、
選択肢の意味を説明してあげたりすることが大事ですし、仮に子どもの選択に疑問がある場合は、理由を明確にし、どちらが良い方法であるか、諭すことも親の役目だと思います。


“ちょうどいい”関わり方とは?

もちろん、お子さまの発達段階や性格にもよりますが、
特に小学校高学年からは、自分の考えを持ちはじめる時期。
でも、まだまだ経験も少なく、判断力も発展途上です。
だからこそ、親が「先回りせず・放任しすぎず」、適度な助言や声かけをしていくことが大切だと感じます。自分でできないようなら、一緒にやってみる。

親がすべてを決めるのでもなく、
「本人がそう言うから」と全部任せてしまうのでもなく、
一緒に考え、時には背中を押し、必要なら立ち止まらせる。
そんな関わりが、子どもが“自分で考えて動ける力”を育てていくのだと思います。

難しいですよね、、、