教科書を開かない子どもたち

「テスト前なのに教科書を開かない子、いませんか?」
最近、そんな生徒さんが本当に増えています。

タブレット学習や映像授業、要点をまとめたプリントなど、
便利な教材が増える一方で、、、
肝心の“教科書”をほとんど開いたことがない子が少なくありません。

でも実は、点数が伸びない原因の多くはここにあります。

社会や理科は「暗記科目」じゃない

私が子どもの頃、社会や理科は「暗記科目」と言われていました。
でも実際はそんな単純なものではありません。

たとえば社会。
出来事には必ず“原因”があり、“結果”があります。
なぜそうなったのか、、その流れや背景を理解してこそ、本当の意味で「わかった」と言えるのです。

理科も同じです。
覚えるだけでなく、「なぜこの実験結果になるのか」「どんな条件の違いが影響したのか」などを考察する力が求められます。
つまり、どちらも“ストーリーを理解する科目”なんですね。

(保護者の皆さんもお子さんに「理科社会なんか暗記科目なんやから、覚えたらいけるやろ~」と言っていませんか?)

便利な学習ツールの落とし穴

プリントやアプリは確かに便利。
でも、それらに頼りすぎると「自分で探して読む力」が育ちにくくなります。

中には、テスト前なのに教科書を机の中に“置きっぱなし(おきべん)”にしている子も。
これでは、点数が取れなくても仕方ありません。

“テストに出る”のは、教科書の中にある

先日、中3の理科を指導していたときのこと。
「この問題、該当のところを教科書で調べてごらん」と声をかけると、
生徒たちは少し面倒くさそうな様子でページをめくり始めました。

ところが、、、
そこには、テストに出ていた写真や図が、まるまる載っていたんです。

生徒たちは驚いたように顔を見合わせ、
「えっ、ここにそのまま載ってるわ…!」と。

そうなんです。
テストは教科書をベースに出題されています。
だから、まずは“教科書を読むんで理解する”ことが、一番の近道なんです。

今の教科書は、実は“最強の教材”

昔の教科書に比べて、今の教科書は本当に親切です。
カラフルで写真も多く、図解も豊富。
難しい言葉もかみくだいて書かれていて、とても分かりやすい。

ここまで丁寧に作られた教材を「使わない」という選択肢は、もはやありません。
そして、ページをめくって活字を読むことは、“活字離れ”を防ぐトレーニングにもなります。

教科書は「勉強の原点」

どんなに時代が進んでも、どんなに便利なツールが増えても、
教科書は「学びの原点」であり、「基準書」です。

わからないことが出てきたとき、プリントやアプリよりも先に、
一度“教科書に戻る”。

その習慣があるかどうかで、理解の深さも結果も大きく変わります。

プリントもタブレットも便利だけど、
最後にモノを言うのは「自分の頭で考え、理解する力」です。
その力を育てるための第一歩が、、教科書なんです。